基本が教えてくれること

基本の大切さとは・・・

基本が大事である。ということは皆さんも知っていると思います。では、なぜ基本が大事なのか・・?

ということをお話したいと思います。

何よりも最初にお伝えしたいのは、稽古の成長はいつも右肩上がりではないということです。

日々の稽古では、下手に感じたり、全く上達を感じられなかったり・・といったことが繰り返し

何度も襲ってきます。その結果、自分には能力がないのではないかと勝手に思い込み、途中で

あきらめたり挫折したりしてしまう人が多くいます。しかし、このスランプを切り抜けられる人の

共通点が、まさに基本を徹底的にやり抜いた人です。

上達や成長というのは、新しいことにチャレンジすることでできるものです。

その新しいことにチャレンジし失敗したときに、自分の状態をしっかり見直せる場所があることが

「基本の教え」となります。基本をおろそかにしていると、スランプに陥ったときに何もかもが

解らなくなり突破口が開けなくなりますが、基本をしっかりやっていると自分を見直せる場所がある

ので解決策がみつかり何段階も上達していける・・ということです。

基本を徹底的にし、新しいことにチャレンジする・・ただそれだけです。そうすれば、自分にできる

のだろうか・・といったマイナス思考が減っていき、失敗してもどうすればできるのだろうといった

問題を楽しみながら解決することができ、どんどん上達します。

そういうポジティブなマインドも創りあげているのが日々の稽古であり、本当の基本の大切さです。


まずは基本の回転五手を1年間徹底的にやり抜いてみてください。細かい身体操作など余計なことは

考えないでください。かえって身体を意識しすぎる癖がついてしまい上達が遅くなります。

例えば、箸を使い慣れている人にとっては、箸で物を食べるとき、身体のここを動かして・・などと

意識していないと思います。「箸が身体の一部になり、ただ箸の先端だけを意識している・・」

まさにそのような状態です。

棒の先端に集中し、棒と対話しながら稽古をする習慣をつけてください。

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