歴史

西暦1260年代から伝わる回転棒術は、琉球の村(現沖縄県浦添市前田地区)の農家が水田、稲作を守る為の護身術として生まれました。その基本の動きは、小豆の殻を取る農作業の動作から始まったと言われています。その後、回転棒術は日々進化し体系化され、村一族である重要な証として扱われていました。この回転棒術は、護身術としてだけではなく、豊年豊作・祈願安全を願い、一年に一度、神様を祭って演武していたとのことです。

村の宝であるこの回転棒術は、村に住む者だけしか習うことが出来ず、外部に教えることが許されない秘伝だった為か、口伝によってしか残されておらずはっきりとした詳しい資料がまだ見つかっていません。

回転棒術の世界では、歴代、村全体から選ばれた栄誉ある棒頭(ぼうかしら)という存在がいました。私が先生から聞いた、ある偉大な棒頭の技は、棒の動きが目にも留まらぬ早業で、棒から台風の風のような、鋭いうねりを上げる音しか聞こえなかったそうです。また、その棒頭は、空手術(ティ)も大変すぐれており、複数人に囲まれ襲われても、周りで見ている者にとっては相手が倒れる姿しか目に映らず、手足の動きが速すぎて何をしているのか分からなかった…と言われる程の逸材であったと言われています。